ニノサクじいちゃんの森
「サックリ」とは、日本海の野山に働く人々がかつて着用していた作業着の呼び名です。麻の縦糸に木綿の太糸を手厚く折り込み、手織りした布でつくるサックリは、制作 に相当の技術と手間を要しましたが、それだけに美しく丈夫なものでした。麻と木綿といった異なる素材からつくられ、地域によって様々な色や刺し子の模様などのタイプがあるサックリは、多様な森のある三国の里山を表現するのにぴったりです。トータルな環境教育と里山保全が糸のように織り込まれ、切れることなく続いていく活動と、人 と自然が寄り合う循環型社会への思いを込めました。
●三国の森からわかること
3つのタイプの森があります。
1)シイ・タブを主とした常緑広葉樹林……そのままに保全する森
2)クロマツからなる常緑針葉樹林……手入れして保全する森
3)コナラを中心とした落葉広葉樹林……手入れして保全する森
保全と利用が折り合う森づくりが行われてきました。
1)手をつけず守り伝えられてきた雄島の森
時を経ても変わらぬ姿で三国を見守っています
2)潮と風から住民を守り、風情ある景観をつくってきた海岸の松林
製塩技術とともに渡来して以来、50年前まで各家庭に燃料を供給し、材木を生産する資源の宝庫でした
3)季節が巡るにつれて実を落とし、落葉する内陸の雑木林
たくさんの生きものの住みかであり、こどもたちの格好の遊び場であった森は、五感を通して生命のふしぎに触れる学びの場でした。
ところが現在…
約430haある森の4分の1が失われています。赤く乾いた葉。白骨化した幹。広がる松枯れの里山は廃墟さながら。野の生きものたちは静かに姿を消し、やってくるのはゴミばかり。そのほとんどは民有林ですが、様々な事情で手入れが困難になっています。
もう一度、人と生きもののにぎわう里山「サックリの森づくり」を!
●たとえば……
使う 里山の恵みを収穫したり、利用する活動
出会う 野生動植物に触れ、自然観察をする活動
体験する 散策などの野外活動
採る (木の実とり・昆虫採集・山菜・キノコやシイタケ)
遊ぶ (お花見・野宿・探検・たき火)
観る (野生動物・蛍・夜空と星・バードウォッチング)
味わう(木の実・山野草)
つくる(間伐材利用・巣箱・ブランコ・ツリーハウス)
過ごす(散歩・読書・トレッキング・露天風呂)
などなど。夢は大きく活動を地に足つけてこつこつと!
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