CARNAの『山桃』のジェラート
07/22 2015
2015年7月安保法案で日本中が揺れています。
私、個人の思いは反対です。
その反対の意思を示したいのですが、現在、私の中ではそれを表現するすべを探すことはできません。
そんな時にある文章が頭に思い浮かびました。
その文章は2012年、東日本大震災の後に『三国湊魅力づくりPJ』の理事の西澤さんが『緑のリレープロジェクト』の広報誌「みくまり会議」に寄稿されたものです。
西澤さんはCARNAの立ち上げにもご協力頂き、またその後も私たちを支え、そして応援して下さっている方です。
ご本人の書かれた時の意図とは全く違ってしまいますが、許可を頂いてCARNAの『山桃』のジェラートの紹介とさせて頂きます。
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「ヤマモモの木」
西澤 弘之
「今年もジェラート出来たよ!」毎年この季節になると山崎さんご夫妻がヤマモモのジェラートを届けてくれます。
皆さんはラーバンの森(おけら牧場)ログハウスの脇に大きな常緑樹があるのに気が付いておられますか?あの木がヤマモモです。
ログハウスを福井市内からラーバンに移築したのが西暦2000年、ようやく建物が周辺の風景にも馴染んできたところでシンボルツリーが一本欲しいな、と言うことで2002年に植えたものです。
あれから10年、たぶん充分なと言うよりも全くの手入れも無いままにヤマモモの木はすっかり巨木になって、春には小さな桃色の目立たない花をつけ、6月頃に黒赤色の実を結び、ちょうどパチンコ玉ぐらいの大きさの球形の暗赤色の果実が採れ甘酸っぱい味がします。
今から約30年以上前のことです。敦賀半島の先に高速増殖炉もんじゅが建設されるということで、その敷地の造成工事を当時私の勤めていた会社が請負った関係で、いよいよ伐採工事が始まると言う5月に、担当の土木やさんが「どうせ切ってしまうのだから興味があったら採りにおいでよ」ということで、多少植木に造詣のある友人二人と、中型のトラックを一台借りてはるばる三国からピクニック気分で取りに行ったものでした。
ツツジかそれぐらいの大きさの株でも引っこ抜くつもりで軽い気持ちで出向いたのですが何の何の、根っ子を切るだけでも四苦八苦、根巻ををすると直径1mぐらいのものになり到底トラックの荷台には大人3人では持って行けないほどの重さで、それでも一人1本ずつ、それにもし枯れてしまったらと言う保険の意味でもう1本都合4本のヤマモモの木をほうほうの体で持ち帰った次第で、作業中5月だというのに雷は鳴るわ、雹は降るわで正直「神の怒りかな?」なんて言い合ったものでした。
友人の所有する畑に大きな4つの穴を掘り、植え終わったときは真っ暗闇。当時ヤマモモの北限は敦賀半島辺りと言うことで、うまく育つかな?と心配しましたが、土がよかったのかそれとも温暖化の影響か、4本とも見事に育ってくれて(友人が育ててくれて)、そのうちの1本すなわち私の権利の分をラーバンにプレゼントしたという次第です。ヤマモモは雌雄異株ということで何たる偶然かたまたまこの一本だけが実をつけてくれるようです。
大飯原発再稼働云々のニュースが連日伝えられておりますが、このヤマモモの木の生まれ故郷はどうなるのでしょうか?
因みにヤマモモの花言葉は「教訓」だそうです。
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そんな山桃で作ったシャーベット。
ベリー系の酸味と漢方薬のようなほのかな香りが楽しめるジェラートになっています。かなりレアなジェラートですので、見かけた方は幸運です。
おまけの一口でも良いと思いますので、山桃の味を是非一度ご賞味ください。