つれづれダイアリー

詩歌文学館除幕式~室生犀星~

2010.06.12  by

2010年6月6日日曜日11:00
三国詩歌文学館の8基目の除幕式が坂井市三国町山王2丁目の通りで行われました。
この碑は、文学者たちの住まいや縁のある場所近くに設置されており、詩と情景をあわせて楽しむことができます。
今回、8基目となったのは「室生犀星」。1909年9月「みくに新聞」に勤めるのですが、1か月ほどで退社したそうです。その「みくに新聞」のあった場所の近くに建てられています。

室生犀星氏の孫であり、金沢市にある室生犀星記念館名誉館長の室生洲々子さんも招待されていました。
「私は、2歳のときに犀川にある文学碑を除幕し、除幕は孫の仕事と言われ何度か行わせて頂きました。中学に入ってからは恥ずかしくて、母が代わりに除幕していました。今回は久しぶりに除幕させて頂きました。町のみなさんの協力のもと出来た碑はおそらく初めてで、祖父も喜んでいると思います。」と、にこやかに挨拶をされておりました。

式の途中では、三国高校の演劇部による室生犀星氏の詩集「抒情小曲集」から「序曲」「旅途」「寂しき春」の3編が朗読されました。緊張の面持ちで朗読していた二人でしたが、読み終わった後はホッとしたのか笑顔がこぼれていました。
街の中にある8基の三国詩歌文学館(みくに歴史を生かすまちづくり推進協議会)を巡り、文学と街並みをあわせて味わってみるのもいいですね。

1909(明治42)年 20歳 金沢地方裁判所金石出張所に転任。近くの尼寺(現在は海月寺)に下宿する。
9月 裁判所を退職。福井の「三国新聞」に勤めるが、程なく退社する。

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