趣旨
北前船の寄港地として栄え、今なお住民や民家・町並みにかつての歴史文化を残存させている福井県三国町において、歴史を生かしたまちづくり、民家の保存・修復そしてその活用が行われている。 三国の歴史文化の深層を再発見する文化イベントを行い、三国湊における地域活性化活動の新たな可能性を探求する。
概要
日時=2006年11月23日(祝) 開場12:30〜
基調講演=13:00〜14:30 パネルディスカッション 14:45〜16:30
会場=みくに文化未来館
入場=500円 チラシダウンロード=こちら(pdf 1.2MB)
主催=三国湊魅力づくりプロジェクト実行委員会
共催=みくに歴史を生かすまちづくり推進協議会
後援=福井県・坂井市・福井新聞社 助成=芸術文化振興基金
プログラム概要
挨拶 西川一誠福井県知事 1部…基調講演 13:00〜14:30
「三国の発見」
講師=中沢新一氏(人類学者/多摩美術大学教授/同大芸術人類学研究所所長) 2部…パネルディスカッション 14:45〜16:30
「三国湊の可能性」
司会=福嶋輝彦(有限会社PTP代表取締役/三国湊魅力づくりプロジェクトコーディネーター) パネラー=戸田正寿氏(アートディレクター/アーティスト) 川上洋司氏(福井大学教授) 石田隆代氏(カフェ さくら通り代表) 松村忠祀氏(福井市立美術館館長/三国湊魅力づくりプロジェクト実行委員会代表)
出演者プロフィール
中沢新一氏(人類学者/多摩美術大学教授/同大芸術人類学研究所所長)
1950年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。宗教から哲学まで、芸術から科学まで、あらゆる領域にしなやかな思考を展開する思想家・人類学者。著書に『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)『森のバロック』(読売文学賞)『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)『フィロソフィア・ヤポニカ』(伊藤整文学賞)『カイエ・ソバージュ』全5巻(『対称性人類学』で小林秀雄賞))『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)など多数。今夏出版された爆笑問題の太田光との共著『憲法九条を世界遺産に』はベストセラーとなっている。
戸田正寿氏(アートディレクター/アーティスト)
1948年福井県三国町生まれ。1976年戸田事務所設立。サントリーローヤルCM、三宅一生ファッション広告・展示会、伊勢丹ファッションキャンペーン等々、日本を代表するデザイナーとして活躍。フランス国際デザイン展グランプリ等受賞多数。黒澤明ドローイング展キューレター、ヴィム&ドナータ・ヴェンダース写真展アートデレクション、小野メモリアルの監修も務める。所蔵:ニューヨーク近代美術館他30カ所。
川上洋司氏(福井大学教授)
1952年愛媛県生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科博士課程建設工学専攻修了。福井大学大学院教授(工学研究科)建築建設工学専攻。地域・都市計画、交通計画の専門家として、豊かな地域生活空間の構築を行う為に、「街づくり」を行っている人々と連携しながら、様々な研究・提案を行っている。「三国港突堤を核としたまちづくり懇談会」座長等を歴任。福井市都市計画審議会会長を務める。
石田隆代氏(カフェ さくら通り代表)
福井市出身。福井県立朝倉氏遺跡資料館、「誇りの国ふくい」デザインコミュニティ事務局等勤務を経て、現在カフェさくら通りを経営する。「誇りの国ふくい」デザインコミュニティにおいては、福井県民より投稿された約2万件の「宝」をもとに、再発見・検証・磨くという作業を行う。後に、地域活性化の資源として活用されたものや、ふるさとを愛する心を芽生えさせるきっかけにもなった。
松村忠祀氏(福井市立美術館館長/三国湊魅力づくりプロジェクト実行委員会代表)
福井県三国町出身。国学院大学文学部神道学科卒業。京都府上加茂神社に出仕。福井県立図書館司書、福井県立岡島記念美術館学芸員、福井県教育庁文化財調査員、福井県立美術館学芸員、同学芸課長を経て1997年より福井市立美術館館長。三国町大湊神社の宮司。
福嶋輝彦(有限会社PTP代表取締役/三国湊魅力づくりプロジェクトコーディネーター)
福井県福井市出身。東京大学法学部中退。映画・現代美術・演劇や飲食店等のプロデュース業を経て、有限会社PTPを設立。環境や地域活性化事業に関するプランニング、コーディネートを行う。三国湊魅力づくりプロジェクト実行委員会のコンサルタントとしてジェラートカルナ、三国湊座をコーディネートする。
レポート
2006年11月24日 福井新聞 掲載記事
2006年12月2日 福井新聞(講演内容)掲載記事