演劇公演 けいせい仏の原 レポート
2007.09.30 by mikuni.minato
〜近松門左衛門が憧れた地、三国湊で300年ぶりの里帰り演劇公演〜
けいせい仏の原公演
本公演は、(財)坂井市三国町文化振興事業団とNPO法人三国湊魅力づくりPJが、かつて三国の「三国座」「みなと座」で盛んに 行われていた芝居・演劇の賑わいを再現し、三国の文化を掘り起こし、地域活性化の原動力としていこうという目的で企画された演劇公演の第二弾となりま す。(第一弾は、三國湊座奥の仮説テントで寿歌を行いまし た) 東京で演出家・俳優として活躍している中島陽典さんはじめ、同じく東京で活躍している演劇人の皆様に共催のお願いをしました。 中島さんには、芝居作りを始めるにあたり2つのお願いを致しました。 一つは三国が舞台となっている近松歌舞伎の最高傑作である「けいせい仏の原」を現代版として甦らせていただく事、 もう一つは、キャスト・スタッフの半分を地元の方々に携わっていただき、作品を創り上げていただく事。 8月1日から、中島陽典さん、東京チームのキャストの皆さん5名が三国にやって来て、三国町内の空き家をお借りし、共同生活をし ながら、約40日にわたり、連日稽古がおこなわれました。 地元のキャストの皆さんは、福井県内で活躍されている俳優さん、今回が演劇本公演が初めての方など、個性も気合も充分な方々にお集まりいただきました。 スタッフも東京のプロ集団(東京チーム)と三国・福井在住のスタッフ(三国チーム)との共同作業となりました。 2日間にわたって上演した「けいせい仏の原」、地元・県内・県外問わず多くの方にご来場下さ いましてどうもありがとうございました。再演の声も多くいただくことができました。
三國湊CHIKAMATSU祭!
公演にあわせ、約1週間前から、三国湊に縁のある文芸人約60名の詩やフレーズが記載された のれんを約500枚(全て違う詩やフレーズをピックアップ!)手作りし、三国湊地区の家の軒先に吊し、文学の道を浮かび上がられる試みと、けいせい仏の原 に登場する月窓寺(げっそうじ)で、夜のライトアップ、三國湊座で近松門左衛門の映画「心中天の網島」を行いました。