上映会・お芝居

演劇公演 寿歌(ほぎうた)~タツジとカセン〜

2006.10.01  by

イントロダクション

演劇公演:三國湊座にて

越前三国湊は、日本海の景勝東尋坊や神の島雄島などの豊かな自然、三国ブランドとして名高い越前ガニ・越前ウニなどをはじめとする日本海の恵みで知られる湊町です。 江戸時代から明治時代には、北前船が往来し日本有数の要湊として栄えました。井原西鶴が「北国にまれな色里」と書き記したほど格式高かったといわれる花街や、商人・職人の文化が華開き、かぐら建てと呼ばれる独特の技法による木造建物が造られました。そして今なお、三国に住む人々の情緒に、当時の歴史文化が 色濃く息づいています。 昭和を代表する詩人・三好達治が萩原朔太郎の妹と愛憎まみれる壮絶な結婚生活を送りながら可憐な詩を発し、江戸時代中期の三国の遊女であり、越前を代表 する女流俳人でもあった哥川(かせん)が鮮烈な歌を詠い、またこの地に生まれた高見順が愛した町でもあります。 三国湊には、その昔、回り舞台や花道などもあった「三國座」「みなと座」という立派な芝居小屋があり、有名一座・俳優が定期的に芝居を行ってきました。 かつての文化の賑わいをよみがえらせようと、この春、三国の街おこしの一環として「三國湊座」という新しいスペースを誕生させました。 本公演はその三國湊座を中心に上演します。三人の配役の内、一人は地元の方が出演し、三国町民と演劇界の鬼才中島陽典とのコラボレーションによる演劇公演となります。

魂のふるさと 三国湊への旅 「寿歌」

リヤカーに人間の哀しみと喜びをのせて、三国湊へ向かう3人の旅がはじまる。 「地球上に希望も絶望もなくなったとき人類はどこへ「イク」のでしょうか。 核戦争が終わった世界で、たまたま生き残ってしまったある人間たちのおはなしです。」

寿歌(ほぎうた)は、1979年に北村想氏によって書かれた小劇場演劇の傑作と呼ばれる戯曲で、これまでに様々な劇場、劇団等によって何度も繰り返し上演されて来ました。 核戦争でほとんど人類がいなくなった地球で、たまたま生き残ったある3人が、 旅を行っていくというものですが、普通の芝居のように起承転結のおはなしがある訳ではなく、観客がいろんな事を想像し、考えながら観て行く構成となっております。 今回の「寿歌~タツジとカセン」では、設定を福井のどこかにおき、三国湊に向かう旅となっております。劇中、いくつかの三好達治の詩が組み込まれています。 タツジは三好達治、カセンは哥川から命名致しました。 もう一人のヤスオ(ヤソ?!)は謎の人物です。 核戦争で何もなくなってしまい、放射能・死の灰が降っている福井の地を、旅芸人であるタツジとカセンが貧弱な家財道具一式をリアカーに積み、時折自分の 芸を披露しながら旅を行っております。そんな二人のもとにヤスオ(ヤソ)が現れます。3人は、あてなき道を「行き」ながら、「行き」場のない旅を続けます。 3人はいい加減な会話を繰り返しますが、タツジとヤスオ(ヤソ)は時折自分の宗教・哲学じみた事も口走ります。そうして、3人は三国湊に向かって行きます。 あたかも、三国湊を聖地とする、巡礼の旅のように・・・・・。 ラスト、「行き」ついた3人が見た、三国湊とは・・・・・。

50日間のレジデンス in 越前三国湊

本公演は、三国湊において50日間にわたり稽古が行われます。東京から演出家・俳優・スタッフが三国町に滞在しながら、三国の情緒と人情を浴び、レジデンスしながら作り込みます。

公演情報

●演出・脚色 中島陽典(なかじま・ようすけ)(「寿歌」原作:北村想)

●公演日 2006年11月3日(祝・金) 4日(土) 5日(日)
●公演時間 19:00~開場 20:00~開演(約1時間半)
●会場    三國湊座(奥の仮設テント)

●チケット  2,000円(前売) 2,500円(当日)…全席自由

●ご予約&お問い合せ 三國湊座(吉村) 0776-81-3921 福井県坂井市三国町北本町4-6-48

●出演

タツジ:松崎至孝(料理茶屋魚志楼主人:三国)

カセン:新島亜矢子(新人:東京)

ヤスオ:中山朋文(東京)

●主催:三国湊魅力づくりプロジェクト実行委員会/三國湊座/nakajima theater company
●協賛:三国民宿組合/(株)マルツ電波/エムアイテックフクイ/HIT工業/伊藤電機  ダスキンやそしま/おけら牧場・ラーバンの森
●後援:福井新聞社

●スタッフ
舞台監督: 海老沢栄/照明: 佐藤啓/照明操作: 櫛田晃代/音楽: 松村忠尚(おんまえプロジェクト)石森太郎/音響: suzy-9(Sound Master)/美術: 大町真弓/小道具: 青山円 源藤一代(深海シガレットムーン) /衣裳・ヘアメイク: 早川すみれ /メイク指導: 甲斐さやか(Out Sect) /映像: 坂本大三郎 /映像操作: 見澤知史/宣伝美術: 溝田恵美子 中矢あゆみ/舞台設営・スタッフ: 馬上免耕典(深海シガレットムーン) 山田恵理子 黒瀧一恵(劇団福井自由舞台) /広報: 松村かなこ(おんまえプロジェクト) 星野ロカ /製作プロデュース: PTP inc.(福嶋輝彦 吉村恵理子) /スーパーバイザー: 岡田利雄
●協力
岩本木材/下新区/坂井市/三国神社/神明神社/いとや/劇団百年イラチカ 平田一美/氷見泰博/松村典尚/松原富夫/出嶋昇/中島栄二/網田由美子 林治己/大谷君枝/佐藤奈津子/山田かおり/川端千尋/堂下喜美代/南有子 渡辺浩介/氏田倫章/西澤千秋/淵上周平/丸山泰弘/三国町内有志(提灯協力) 平井加奈子/八田朋子/三國湊座crews 大漁旗協力(名簿順):相澤康夫(浅風丸)/池田喜次(芳伸丸) 太田静男(リヤカーと大漁旗:静海丸)/太田一男(大栄丸)/ 小中孝(瑞宝丸) 桜井英世(山陽丸, 白崎丸, 山洋丸, 拓振丸)/船木秀二(天越丸, 松栄丸) 村内安雄(喜栄丸)/山本グループ(三笠丸, 福若丸)

演劇公演にあたってのご注意

  • 本公演の舞台会場は演出上の都合により、三國湊座奥の仮設テントでの公演となります。会場内は大変に寒いです。防寒具をご用意頂き、暖かい服装でお越し下さい。
  • 演出上の都合により、開演を過ぎてからご来場頂きますと、すぐに会場にお入り頂くことができない場合がございます。余裕をもってご来場下さいませ。

以上、ご了承くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

演出家 中島陽典 nakajima yosuke プロフィール

演出家・俳優
1980年石井聰互の「狂い咲きサンダーロード」で映画デビュー。石井監督の「SHUFFLE」で主演。その後サラリーマン生活を経て、欽ちゃんの番組に レギュラー出演。以後、俳優として映画・舞台・テレビ・CM等で仕事を続ける。91年より、演出家としての活動もスタート。全ての作品の演出・構成を担当 し「ZOO(共演:田口トモロヲ)」「死の棘(主演:美加理/飴屋法水)」等を発表。最近ではCMのナレーション、シナリオ、エッセイ、映画評論などの活 動も行う。福井では、昆布館のCMでおなじみです。

三国湊でゆっくりと過ごしませんか?

  • 本公演前後に三國湊座名物の三國バーガーをはじめとするお食事やお飲物がお楽しみ頂けます。
  • 11月5日(日)には、朝9時より水上バスクルージングツアー(1時間コース:お一人様2,000円)、朝10時より歴史文化散策ツアー(2時間コース:お一人様1,500円)も開催致します。(要予約)
  • 宿泊所や交通手段の詳細、また、観光スポットのご紹介も承っております。詳細は三國湊座まで、お気軽にお問い合せ下さい。

三國湊座 0776-81-3921 OPEN:10:00~17:00(土・日曜日は22:00まで) CLOSED:水曜日

page top

HOME

おうちでも三国湊 おとりよせ WEB SHOP

魅力づくり・にぎわいづくり・まちづくり

味・三国湊きたまえ通り
ジェラート&スイーツ カルナ
三國湊座
カフェ タブノキ
ツーリズム
街中散策・レンタサイクル・クルージングは一般社団法人三國會所のWebサイトへ
文化・歴史・アートへのとりくみ
イベント・シンポジウムなど
アートプロジェクト
三国湊の路
上映会・お芝居
日本風景街道
「三国湊のまち・海・みどり・そしてひとを結ぶみち」
エコへのとりくみ
三国湊こどもエコスクール・
WSなど
みどリレー
ナホトカ号重油流出事故から10年「三国湊型環境教育モデルの構築・普及活動」
ものづくり
荒磯染
陶芸ひとひろ

よみものページ

歴史文化・自然
三国の魅力:特集記事
連載・コラム
つれづれダイアリー
Hanaちゃんのみくにな理由
コマイヌソムリエ
NPOメンバーBLOG
Mr. Uede BLOG
三国湊自惚鑑・新"ほやとこといの"
Mr. Kasashima BLOG
越前三国湊の散策日記
Mr. Sumi BLOG
musicマスターのつぶやき
お知らせ
お問い合わせとアクセス

三国湊魅力づくりPROJECTについて