「サックリ」とは、日本海の野山に働く人々がかつて着用していた作業着の呼び名です。麻の縦糸に木綿の太糸を手厚く折り込み、手織りした布でつくるサックリは、制作 に相当の技術と手間を要しましたが、それだけに美しく丈夫なものでした。麻と木綿といった異なる素材からつくられ、地域によって様々な色や刺し子の模様などのタイプがあるサックリは、多様な森のある三国の里山を表現するのにぴったりです。トータルな環境教育と里山保全が糸のように織り込まれ、切れることなく続いていく活動と、人 と自然が寄り合う循環型社会への思いを込めました。