里山倶楽部を見学してきました!

カテゴリー:みどリレー通信, 調査研究

2009.02.20

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早くも梅の咲く大阪に、NPO法人里山倶楽部を訪ねました。 里山倶楽部は、市民による里山保全活動として 20年のキャリアをもつ先駆的な団体です。 活動内容は、炭・薪の生産販売・環境教育活動 本格的な山づくり・NEDOとの薪炭林エネルギー化事業等々。 多岐に渡る事業をしていて、そのモットーは 「好きなことして、そこそこ儲けて、いい里山をつくる!」。 いかにも楽しんでる様子が伝わってきますね。 でも20年も活動が続くって並大抵のことではありません。 それも自立事業としてやっているのですから尚更です。 果たしてどのように運営されているのでしょうか。 というわけで一路大阪に向かいました!

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出迎えてくれたのは、理事で事務局の寺川さん。 活動を始めた経緯について、次のように話していただきました。 当初は、都市民が田舎で何かするということが珍しい時代でした。 代表理事の大亦さんは、新興住宅地の育ち。 「ありのままの自然を保護する」という理念に共感し 奈良県の自然保護活動に参加し始めたのが30代の頃でした。 しかし地元住民から「自分たちの仕事を奪わないでくれ」といわれたそうです。 土木工事で生活している住民の言葉でした。 無関係の自分が反対するのはおかしいのではと考えて 活動から離れたのだそうです。

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転機が訪れたのは、河南町の炭焼き名人、久門太郎兵衛さんとの出会いでした。 大亦さんの悩んでいたことのひとつに 「自然に手を入れるべきか、それとも保護するべきか」がありました。 久門さんはあっけらかんと、「木は伐ってもいい。また生えてくる」。 「そうか。人間が介在するから自然があるんや」。 そこで初めて自然を守る意味を理解したといいます。 久門さんらと持続的に里山を使っていくために設立したのが里山倶楽部でした。

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食事や湯を沸かすために、炭が要る。 炭焼きをするために、山から木を伐らなければならない。 木を伐るために、木を植え育てなければならない。

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このようにして薪炭林の意味を理解していったそう。 写真は現役の薪炭林です。 炭窯は、技術を伝承するために4年に一度壊して作り直すなど まさに「伝統技術を学ぶ市民参加の里山保全」をしている里山倶楽部。 そこに集まってくるのは、自給自足生活や田舎暮らしのステップと考えている人 山仕事で食べていきたい人、環境教育のソフト事業がやりたい人等さまざま。 そこで里山倶楽部は独立採算制を取っていて ・自分がやりたいことは、自分で責任もってやる。 ・ほしい企画は自ら作り出す。事務局やスタッフはその立ち上げを支援。 そして、レクリエーションからセミプロ用講座まで、プログラムはだんだん増えていきました。

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たくさんの人が「選択できる」自由があったから、アメーバ状に人がつながっていき 活動が20年も続いたんですね。 30代~40代が多い参加メンバーは、みなボランティアという意識が薄く 「やりたいことをやっている」。

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山仕事を収入源にする人、里山商品のアンテナショップで働く人 木質バイオマスエネルギー事業を立ち上げる人、地域活性化やまちづくりにつなげる人 生業にもつながるから、新しい暮らしと仕事の可能性が見えてきます。 今回の見学で学んだのは、シンプルな理念と柔軟な組織体制、それを支える経済的な仕組みでした。 これらの点が明確にすることが、長続きする秘訣なのですね!

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