2月のみどリレー活動開催しました(2018年2月1日)

カテゴリー:みどリレー通信, 今月のみどリレー

2018.03.10

天候不良と娘がインフルエンザにかかった事もあり一月の活動は2回も延期しましたが、結局1月の活動は中止になってしまいました。
申し訳ありませんでした。

その間に大雪が降り、森の様子もまた大きく変わりました。
雪の重みで多くの木の枝や幹が折れました。
常緑樹は、枝葉を地面までおしつけられ、倒れたり折れたりしています。

ラーバンの森辺りは海も近いのでそれほど大雪には例年はなりませんが、今年は様子が違います。
1月に40センチほど積もる大雪があったと思ったら2月に入り、1981 年の「五六豪雪」以来の記録的大雪がこの報告書を書いている頃に発生しました。
大雪が3日間降り降り続き、海に近いこの辺りでも60~70cmほど積もりました。

 

牧場のホイールローダーで、朝と昼過ぎにラーバンの森から大通りまで除雪をしていましたが、除雪してもどんどん降り積もる雪にさすがに体力的にも精神的にもまいってしまいました。
除雪をあきらめて作業をやめてしまうと、まとめて除雪するのはとても大変になってしまうので、何度も作業を続けました。

食材、ガソリンや灯油、軽油などが売り切れや販売制限などがおこり、宅急便も集荷・配送とも停止、郵便や新聞も止まりました。
所々停電も発生していたようです。
除雪車の軽油がなくなって除雪ができないという状態にもなりました。
県の除雪の優先順位が国道が優先され、燃料供給ルートの確保が後回しになっていたようです。
仕事では宅急便・業者の配送が止まってしまい、物が足りなくなってしまいかなり困りました。

 

不要不急の外出は控えるようにと言われる中、どうしても出かける用事が出来てしまい出かけましたが、道路は除雪が間に合わずガタガタ。
時に吹雪いてホワイトアウト状態でした。
雪国ではないので道路との境界にポールが無いためどこが道かもわからない状態でした。
各所で車がはまって身動きできない状態でした。
福井は雪国、北国だと再認識しました。
そんな中で薪ストーブ、お米、井戸、キャンプ用品。これらがすごく心強く感じました。
災害時には、1週間は自力で生活できる準備をしておく必要性を感じました。
車もできるだけ燃料を満タンにするように心がけようと思いました。
数十年に一回とはいえ、また来年起こっても不思議ではありません。
今回の大雪は、とても学ぶ事が多かった様に思います。
この教訓は忘れないように生きていかなくてはいけません。

 

 

さて2月の活動は福井県の里山里海湖研究所が行うふるさと学びの森の機材貸出しを利用して、ウッドチッパーを借りてきました。
2週間借りられるのですが、林内に雪が残ってしまい残念ながら、まともに利用できたのは実質1日だけとなってしまいました。
初めての利用でまず驚いたのは、想像以上の仕事をしてくれる機械だという事でした。
2人でのんびり作業くらいかなあと思っていたのですが、4人でどんどん運んでもすべてチッパーが飲み込んでしまい、林内で山積みしておいた枝が見る見るチップになって行きました。
機械音が大きいためメンバー間のコミュニケーションも取り辛く、もくもくと作業をしてしまい、気がつくと機械に使われている状態になってしまいました。
この状態では人間がもたないので、適度に休憩を取りながらペースを落として作業をする事にしました。
それでも昼食時にはみんなぐったり疲れてしまいました。

 

 

 

 

今回チッパーを利用したのは初めてで、能力も作業手順もわからなかったのですが、年に数回利用する事を前提に作業を進める事により、普段の作業を省力化する事も出来そうです。
これまで、伐採したものや、落下してきた枝などは、できるだけまとめて山積みしていたのですが、各所に置いたままの方が林内にチップをばら撒くには都合がよさそうです。
逆に林道に敷き詰めたり、たい肥やマルチなどとして林外に運びだしての利用には思った以上に手間がかかりそうです。
チップにして量が減ったように見えても、おがクズとは違うので結構な重さになります。
軽トラックに入れて運び出すには車が入る場所までチップを運びだすか、枝を運びだしチップを作り積み込む必要があります。
とても便利な機械なので、今回新しく見えて来たことを踏まえて今後の活動に生かしていきたいと思います。

大雪の被害が落ち行く前にウッドチッパーの返却日となったのですが、予想通り大渋滞で、道路はわずかづつしか進みません。
途中車が道路脇に落ちていました。
除雪が進まないために渋滞しているのですが、除雪車が渋滞に巻き込まれていました・・・・。
各所で多くの人たちが除雪作業を行っていましたが、車で通るたびに何度もその手を止めさせてしまいました。

今回の大雪では、確認されている県内での被害は、死者12人、負傷者も多数、建物は床下浸水や半壊、全壊など99件、パイプハウス倒壊は1000棟近くになったそうです。
あわら温泉のキャンセルはのべ10000人以上あったそうです。
確認作業が進めば、農林業の被害はまだまだ増えていきそうです。

大災害時、基本的に行政は「個の命」を守るために「個」を助けに行けません。
「市や県としての全体の命」「機能」を取り戻す努力をします。
これは仕方が無いことです。
その間を埋めるのは、地域の小さなコミュニティ―の助け合いであったり、ボランティア、近所の思いやり、そして本人の力です。

こんなに発展した世の中となっても、自然の力の前では人間は小さな存在です。
今回の様な災害時の過酷な緊急状態では、一つずつの行動や選択肢が時に生死を分ける事にもつながるという事を感じました。
大きな自然と言う存在の中では、生き物の「生」と言うもののすぐ隣には、常に「死」が存在しています。
その境を見極め、まずは生命維持・安全の確保をし、的確な判断ができる力を身につける事、それを子供達にも伝えていく必要があると強く感じました。
状況判断をして、自分の力でどうにかして生き延びる事が必要となります。
今後は森の樂校の活動の中でも取り組みたいと思います。

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