「森の樂校 きのこの観察会」開催しました。(2017年10月8日(日))
カテゴリー:みどリレー通信, イベント・シンポジウム
2018.01.16
毎年恒例となりましたきのこの観察会を開催しました。
今年も福井きのこ会会長の笠原英夫先生をお招きしました。
親子参加型の森の樂校のプログラムでの開催となり、子供達が森の中を走り回り、笑い声が活動地の森の中に響きわたりました。
今年は観察会の前に雨も降り、天候がきのこにとてもよかったおかげで、いつもより採取時間や歩いた範囲が少なかったにも関わらず、例年並みに32種類のきのこを見つける事が出来ました。
毎年同じ時期に開催をするのですが、観察ができるきのこが毎回違ってくるから面白いものです。
初めて観察したきのこもいくつかありました。
環境や気候に影響を受けるので、観察会の前の雨の降り具合や、整備活動による影響なども気にしなくてはいけません。
普段生活をしていてそれほどきのこを意識しませんが、菌類がもし存在しなかったら世界は様々な生き物の死体だらけになってしまうそうです。
虫や動物それらの排泄物、木々や草花などの植物などは食物連鎖を通して最終的には菌類によって分解されます。
活動地の森も毎年多くの落ち葉や枝が落ちますが、これらは多くの種類の「木材腐朽菌」に分解されています。
木材腐朽菌もそれぞれ得意な分野があるそうで、木の心材、辺材、枝、葉それぞれを役割分担しています。活動地の森でも収穫できたハタケシメジは土中1mほど下に埋まった木材を腐朽する菌なのだそうです。
とても美味しいキノコなのですが、栽培するには穴を掘って木を深く埋める必要があるそうです。
同じ部分を分解する別の菌類がある場合は、混ざり合う事はなく陣取り合戦をして行きます。
シイタケのほだ木にカワラタケなど別のきのこが出る事がありますが、ほだ木を作って行く過程で、椎茸の菌よりも早く他の菌が繁殖してしまうとそうなります。
シイタケはその部分を避けるように出てきます。
今年採取出来ましたが、ツキヨタケというきのこが椎茸の原木からも生えていました。これは福井県の食中毒の多くをしめる毒きのこで、椎茸と間違えて採取してしまうそうです。しっかり特徴を把握していれば判別できるのですが、色も匂いも椎茸によく似ています。
午前中の開催となりましたが、そのまま帰るのも勿体ないということで、希望者で急遽昼食で「芋煮会」をする事にしました。
芋煮は山形県の名物で、秋になると河原にみんなで集まってBBQではなく芋煮会をするそうです。
里芋、ゴボウ、牛肉、こんにゃく、長ネギ、マイタケ、豆腐などを醤油・みりん・酒・砂糖で味付けします。地域で味付けや具材が少しずつちがうそうです。
今回はせっかくなので原木栽培をしているなめこ、採取したハナビラニカワタケ、アラゲキクラゲも鍋に入れました。
子供達もたっぷりの野菜を喜んで食べてくれました。
いつもの様に最後はカレーうどんで締めました。
次回の森の樂校は春の植菌作業になります。
2017年10月8日採取したきのこ | |||
1 | テングツルタケ | 17 | ツキヨタケ |
2 | カワラタケ | 18 | シロタマゴテングタケ |
3 | ヒイロタケ | 19 | ヒトヨタケ |
4 | シハイタケ | 20 | キチチタケ |
5 | アラゲキクラゲ | 21 | ボタンイボタケ |
6 | カバイロツルタケ | 22 | ハナビラニカワタケ |
7 | ウラベニホテイシメジ | 23 | ヒナツチガキ |
8 | コテングタケモドキ | 24 | エリマキツチグリ |
9 | シロカイメンタケ | 25 | コウヤクタケの仲間 |
10 | ホウロクタケ | 26 | カイガラタケの仲間 |
11 | ホコリタケ(キツネノチャブクロ) | 27 | ヤブレベニタケ |
12 | チョウジチチタケ | 28 | ニガクリタケ |
13 | オオホウライタケ | 29 | ツヤウチワタケ |
14 | スギヒラタケ | 30 | スギエダタケ |
15 | タヌキノチャブクロ | 31 | アンズタケ |
16 | クサウラベニタケ | 32 | チャツムタケ |
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