きのこの観察会(10月のみどリレー)開催しました(10月13日)
カテゴリー:みどリレー通信, イベント・シンポジウム, 今月のみどリレー
2013.11.03
笠原先生を講師に迎えて毎年恒例の「きのこの観察会」を開催しました。
今年は10月になっても30℃の夏日が続き、雨もほとんど降らない日が続きました。
きのこの発生には雨や湿度が必要なのですが、その条件が整わず、観察会にきのこは出ていないかも!?と心配でした。
前日に一人で森の中を散策したのですが、ほとんどきのこが見られません。今年のきのこの観察会はきのこが見られずさみしいかも・・・とガッカリしていたのですが。
当日、多くの参加者で一緒に探してみると、あちらこちらから様々なきのこが見つかり、合計21種類もありました!(よかったです♪)
毎年見られるものも多くありましたが、初めてのきのこもありました。
昨年と同じ時期なのに気象条件が少し変わると、生えてくるきのこも変わってくるそうです。
きのこを見ると、そこがどんな森で、どんな気候なのかも見えてくるそうです。
昨年はハタケシメジでお味噌汁を作ったのですが、今年は残念ながらおいしい食用キノコは見つかりませんでした。
午前中は頑張ってきのこを探していた子供達も、午後は散り散りになって森のあちらこちらでいろいろな楽しみを見つけ楽しそうな声が聞こえてきます。
大人たちは、採取したきのこを並べ、森の中で勉強会です。
みんな整列して先生のお話を聞いていたのですが、このような機会は学生を卒業すると人生の中で減ってしまったなあと思います。
大人になっても興味を持ち勉強する事の大切さと楽しさを実感しながら、このような大人が真剣に楽しんで学んでいる姿を子供達に見せる事も大切な事だと思いました。
当日は天気にも恵まれ、森の中でも寒くも暑くもない快適な一日となりました。
カワラタケ |
クヌギタケの仲間 |
コフキサルノコシカケ |
コウヤクタケ |
スギエダタケ |
ホコリタケ |
ヒノキオチバタケ |
マツオウジ |
ベッコウタケ |
モリノカレバタケ |
カワリハツ |
タマゴテングタケモドキ |
ハカワラタケ |
シロカイメンタケ |
クサウラベニタケ |
チャツムタケ |
ホウロクタケ |
ヒメカバイロタケ |
テングツルタケ |
アイバシロハツ |
マンネンタケ |
この秋は、台風が福井県にもいくらか影響を及ぼしています。
ラーバンの森でも枝や、太い木の幹までも折れる被害が起きています。
シロスジカミキリの幼虫により内部が空洞化したコナラでは木の上部の15cm以上あるような幹が折れてしまいました。
これまでにも何本かの木が被害にあってきました。そのような木は、葉のつきが悪かったり、枝が所々枯れていたり、すでに元気がなくなってきているものが多いようです。
ラーバンの森のコナラの木の多くは老齢木となり、木としての勢いがなくなってきているようです。
このような木々は枯死してしまう前に、きのこのほだ木などとして利用して、萌芽更新をして行けるといいのだと思います。
年々、枯死する木や枝葉が一部枯れてしまうもの、強風などで折れてしまうものなどが増えてきてしまっているようです。
今年は一部切り開いて見て、萌芽更新と実生更新の実験的な部分を作ってみたいなあと考えています。
考えているばかりで、木を切ることをためらってきましたが、もっともっと里山とうまく付き合って行きたいものです。
昨年、切った杉の木を製材していたら、中から散弾銃の鉛玉が出てきました。
弾丸のまわりは木が変色していました。
木材としては出荷できません。
植林地や畑や田んぼなどでは問題になっていないのでしょうか?
このラーバンの森の辺りでは、昔は散弾の球が屋根を転がる音が聞こえたそうです。
現在もすぐ建物の近くまで、銃を担いだ人と猟犬が来ることがあります
狩猟のルールやマナーはよくわからないのですが、子供と散歩している時など本当にドキッとします。