里山保全・森づくり人材養成講座①報告:後編

【23日】 ~雄島散策・開墾・森の作戦会議~ 今日は、樹木医:井上先生と雄島の散策です。 雄島は三国にある無人島。

島には大湊神社があり、島全域が聖域で神聖な場所。 樹齢何百年という巨木がある三国の原生林です。 里山とは違った雰囲気の森の体験です。 タブノキに囲まれた石の階段を登っていきます。 森の上を見上げると。 パズルのような木の枝の組み合わせ。思わずわぁ~!と歓声があがります。

気になる木の名前の1つ1つを本で調べながら、井上先生に質問しながら歩いていきます。 これはこの森にあった自然の木、これは鳥が運んできたんだね、これは外来種で人が運んできたんだ・・・。 植物の名前がわかるとそこから植物の来たルートまでわかるとは驚きです。 島の海側は畑でおなじみ、葛のツルで覆われています。 以前ここは松林で、松が枯れて草原になっているとの井上先生からの説明。 葛は雄島の原生林に侵食していく勢いです。

なんとかならないのですか? 今後どうなっていくか見守る、手を入れない、それが自然林なんだよとのこと。 人の手を入れていく里山と原生林は違った付き合い方の森のようです。 森を抜けると大きな木の間に神社が見えました。 太い幹に支えられ、グンと両手のように枝が伸びて。 そこからまた何本も木が伸びて。 上を見ると枝葉が一面に広がり、木漏れ日のパズルを作っています。 大地からのびて空とつながっているような広がり。 ヒンヤリする空気。 とってもここちいい空間でした。

大湊神社を後にして、 13年前、ナホトカ号が漂着したという場所へ。 今は海を望む芝生に記念碑だけが残ります。

重油事故から今がつながっていると思うと時間の流れとつながりに感慨を感じました。 帰って畑の続きで一汗かいて。 夜は木の名札を作りました。どんな名札ができるかな?

【24日】 ~開墾・栗の植樹、森の作戦会議~ 波が高く、あいにくのお天気。 で、今日の里海体験は中止。 明日お天気がよければの延期になりました。 というわけで。 畑作業を急ピッチで進めます。

クリの植樹80本も何とか完了しました!

一風呂浴びて。 今夜は「森の作戦会議」。 森の中の喫茶店micniに集合です。 そこで、森で見たこと、感じたこと、森の思いなどを話し合いました。

夜の東尋坊&雄島を見て。 山崎洋子さんの「食の学校」のお話です。 雪印の食中毒事件の原因はなんだったか? 不衛生が原因ではなく、実は1本のツララだった・・・というミステリーのような話。 疲れて眠いのに現代の「食」と「農」と「企業」が抱える本質に迫った話についつい夜更かしした夜でした。

【25日】 里海体験 山から流れる水の恵みが海を作り出す、三国の里海体験です。 もぐるとそこには目の前を魚が泳ぎ、ウニ、サザエ、ヤドカリ、カイが住み、海草が光にたなびいて。 眺めている海とは別世界の体験でした。

海女が減り、海の手入れをする人が少なくなったことで、ウニやサザエが住みやすい環境を邪魔するというエビアマモが繁殖してきているとのこと。 海草類の生育を妨げるエビアマモの観察も行いました。 外から眺める海、夕日が沈む海。 それもステキだなあと思ったけれど。 海の中を覗くと、別世界が広がっていました。

毎日見ていた近くに、こんなにもステキな世界があるなんて。 三国の海、再発見の体験でした。 今回の体験を通じて。 森にしても海にしても細かいところに注目するといろいろなことが見えてくるのだと実感し、新発見でした。 1つのことを見てもそれぞれ感じること・印象が異なるんだなあということも新鮮でした。 山と森、川、畑、海。それぞれがつながっている。 今回のワークキャンプで感じたことを、これからの生活とみどリレー活動に生かして行きたいです。 お疲れ様でした!

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