第7回 森の樂校 2016 ~きのこの植菌・収穫と山菜摘み~(2016年4月3日)開催しました。
春の森の樂校は、昨年と同様に毎月のみどリレー活動と同時開催しました。
みどリレーメンバーが、前日から来てある程度作業を進め、段取りや片付けなどスタッフとなってくれました。
今年は食事をみんなで作る事がなくなってしまったのですが、逆に時間の許す限り参加者は森の中で楽しむことが出来ました。
今回の秘密兵器は子供にも重い丸太を運んでもらおうと言うもので、ダブルプーリーを2つを使った5倍力システム。
物理で習った動滑車ってやつです。
理科でこんな授業なんのために??と思っている人も多いと思いますが、実はとても大切なのです。
2倍力、3倍力などと共にみどリレーでは木の伐採や運搬などに使います。
この経験が、実際の勉強と結びつくと、断然理科の物理が面白い分野になるはず!と思うのですが、子供たちの印象に残るでしょうか?!
~森の樂校レポート~
桜の花が満開を迎えた4月3日の日曜日、第7回森の樂校2016を開催しました。今回は今年で3度目となるラーバンの森周辺の森で山菜摘みと、昨年から始めたシイタケの植菌作業を行いました。
ラーバンの森周辺では「NPO法人三国湊魅力づくりPJ・緑のリレープロジェクト」で森の整備で行い、その際に伐採した間伐材を利用してシイタケやなめこの植菌を行っており、今回の森の樂校でも、整備の行き届いた森で、親子で体験活動をすることが出来ました。
今回は7家族と緑リレーのメンバーを合わせて総勢24人。森の山菜に詳しい宮川先生にもお越しいただき、初参加の家族も、毎回恒例の参加メンバーもきのこや山菜について、親子で学ぶことが出来ました。
シイタケの植菌作業は、電動ドリルで穴を開けたコナラの原木にシイタケ菌のこまを金槌で打ち込んでいくのですが、下は2歳、大きい子で10歳という子供たち、どの子楽しそうに1時間ほどの作業を最後まで根気良く上手にトントンとこま打ちをしていました。
電動ドリルを使って木に穴をあける作業では、小学生の男の子たち何人か挑戦し、力加減やドリルの扱いにも少しづつ慣れて、上手に作業していました。
また今回ロープを使って木を運ぶ装置を作り、手では持ち運びが難しい木も、この仕組みを使って運んでみる!と言うことにも挑戦しました。
子供たちの「やってみよう!」と言う好奇心が引き出される良い経験になったと思います。
植菌作業の後はこれまでに植菌した原木シイタケや原木なめこを採ったり、タラの芽やノビル、こしあぶらと言った春の山菜を、先生の説明を聞きながら参加者の皆さんと考えながら探したり、採取したりして森や春の野原を散策しました。
毎年参加している子供たちは、とにかく早く採りたい!たくさん採りたい!と言う思いが強く、山菜は次の年の分をちゃんと残して採り尽くさない様にする事、掘った土はちゃんと元に戻すこと、他人の土地に勝手に入って採らないことなど山菜採りのマナーを伝えました。今年は暖冬だったからか、はたまた土が肥えていたのか、見たこともないような大きなつくしやノビルを見つけて大喜びする子供たち。上手に実を壊さないように土を掘り、大きな玉になったのびるを、大人も子供も一緒になって夢中で採ったりする姿も見られ、存分に山菜採りを楽しんでもらえたと思います。
普段、身近にあるようで知らないことの多い自然との関わりを、体験を通して親子で感じて学ぶ森の樂校となりました。