7月のみどリレー開催しました(2017年7月6日)
6月のみどりれー活動は、私の体調不良と、講師の稲葉さんもケガにより来られなくなり、急遽中止させていただきました。申し訳ありません。
7月の活動は、雨続きの中、奇跡的に晴れの暑い日になりました。
いつもの参加メンバーもケガや、急な仕事が入り、2人での作業になりました。
先月中止になってしまったせいで、草も元気に伸び始め、少しでも涼しい早朝から下草刈りを始めました。
森の木々が生い茂ってきたため、雑草は少なくなってきましたが、笹やツタウルシなどが所々繁茂しはじめました。
林床に光が届かない所が多くなってきたためそろそろ、大きくなった木々の剪定や伐採が必要そうです。
今回は大きな鎌を使い枝や落葉を集める作業もしました。
実はこの手作業はとても大切で、ついつい刈払機を使った下草刈りに力を入れてしまいますが、刈払機ではキックバックになったり飛んでしまう危険な木片を取り除くことにもなります。
落ち葉を掻くことにより草木が芽生えてきます。
機械の音がしないので話をしながら楽しく作業ができるというメリットもあります。
毎回の作業でも少しずつでも取り入れたいなあと思います。
今年は、カシノナガキクイムシにより幹に小さな穴が開いている被害木が多くあり、そこから樹液が吹き出してカブトムシやクワガタ、スズメバチ、カナブンたちが集まっています。
しかし昨年まで数年間樹液をいっぱい出して、虫たちが集まっていた木が今年になって枯れたり、樹液を出さなくなってしまいました。
今年の虫たちに人気の木は昨年とは違うようです。
森の中を歩くとカブトムシやクワガタの死骸をよく目にします。
どうやら鳥たちのエサになってしまうようです。
残念ではありますが、鳥たちが森に集まり、様々な草木の種が運ばれ豊かになるので生物の多様性という面では循環しているようです。
今年は梅雨に入っても雨が少なく、九頭竜川の水位もとても少ないようです。
私が福井に来て8年になりますが、一番少ないようです。
今年の鮎釣りも苦戦しそうな感じです。
おとり鮎屋さんにも、「今年は鮎の年券は胸を張って売れない・・・」との事でした。
足羽川や日野川を含む九頭竜川水系は、福井県の7割の流域面積を占め、豊富な水は豊かな自然を築き、田畑や生活用水として利用されています。
雨が降る時に降り、雪の降る時に降り、暑い時に暑く、寒い時に寒い、という当たり前の事の積み重ねで成り立っているのだとつくづく感じます。
今年は春から雨も少なく、小川の水がわずかしか流れていません。
活動地の森やその周辺でも弱ったり病気の木が枯れたり、土が乾燥しすぎて雑草すら枯れて土手が崩れているところがあります。
稲刈りを迎えた田んぼでも畔が乾きすぎて歩くとサラサラの土が崩れます。
人の暮らしのサイクルから見ると大変になってきたと感じてしまいますが、自然の長いサイクルから見ると異常気象などの影響が、森を若返らせて活性化するのかもしれません。
蛇口をひねれば水が出て、スイッチを入れれば電気が付き、クーラーも暖房簡単に利用ができる暮らしをしていると、自然と人の暮らしがどんどん離れていってしまいます。
そんな時は、森に足を踏み入れ、自然のサイクルの中に人も暮らしている事を実感したいものです。