11月のみどリレー開催しました。(2015年11月15日)
今回は、たまに雨がパラつく空模様でしたが、何とか大きく崩れる事もなく作業を進める事が出来ました。
11月の半ばとなったのに朝から何か生暖かいような陽気でした。
3時の休憩はみんなのリクエストで外でアイスクリームを食べたほどでした。
(今までの北陸の11月ではありえない暖かさです)
まずは、なめこの収穫を兼ねて、みんなで森の中の散策をしました。
この時期は、落葉が終わってしまう前に、次世代の幼木のマーキング作業や、アケビなど有用な植物のマーキングもします。
紅葉が始まる事によって樹種がわかるものや存在に気付く植物、実をつけて初めて名前がわかる植物などもあります。
活動地の森の中で、どのあたりにどんな木や草が生えているかかなり把握しているつもりでしたが、今回も、黄金色に輝くコシアブラの大木や、小さな赤い可愛らしい実をつけるフユイチゴの群生地、真っ赤に染まったヤマウルシを発見しました。
山ウルシは活動地の森の中ではこれまで見かけませんでした。
他にも枯死してしまった大きな桜と杉の木、先折れしてしまった杉や、根が起き始めて傾き始めている杉もあります。
活動日の数日後森の散策をしたら、椎茸の原木栽培をしているほだ場に、腐食して幹が折れたアカメガシワの木が落下し、ほだ木が何本か折れたり倒れたりしていました。
活動日にメンバーも椎茸やなめこの収穫をしたり、別の日に親子連れでなめこの収穫に来た人もいました。
事故にならなくて本当によかったと思います。
散歩して同じ道を戻ってきたら道に木が崩れていたこともあります。
健康な里山林の中では菌類や微生物・昆虫たちは日夜、倒木や落ち葉などを分解をし続け、想像より早く、土に帰してくれます。
ヤブ化した森では、活性が止まり生き物たちは活動をやめたり、他の森へと移り住んでしまうようです。
里山整備活動が手が回りきらない場所などでは、気付くと太い枝が折れていたり、病害虫により枯死していたり、元の藪に戻ってしまう事もあります。
今回の作業は、枯死してしまった桜の木の伐採をしました。
株は一つなのですが、根元付近で3本の幹に分かれているうちの2本が今年の夏の終わりころに枯れてしまいました。早くも幹の所々でカワラタケなどが生えはじめ、腐食が始まっていました。
今回の木は、薪と木材として利用する予定で、枝はすべて束ねて焚き付けとして森の片隅に積み上げました。
伐採した桜は虫が穿孔した小さな穴が無数開いていました。
すぐ隣のコナラが昨年カシノナガキクイムシの被害をうけて伐採したのですが、この木にも入り込んだのかもしれません。
しかし桜がカシノナガキクイムシの被害で枯れたという話は聞きません。
伐採後数日で切り口にかびのような白い菌が付着していたのですが、なにかの虫が運びこんだ菌かもしれません。ちょっと調べてみると、ヨシブエナガキクイムシなど他の虫による被害などもあるそうなので、今後調査と私自身まだまだ勉強をして行かなければいけないなあと感じました。
まとまり次第ご報告させていただきます。
さて、今回初めて存在に気が付いた冬いちご。
どんな植物か調べてみました。
<フユイチゴ>
花期は9月から10月で、葉腋から花茎を出し、穂状に数花をつける。晩秋から一ヶ月かけて赤い果実がなり、11月から1月のころに熟す。いわゆる木苺の形で、食用となる。木苺としては旨い方である。多くの木苺類は夏に熟すが、フユイチゴは冬に熟することが和名の由来。
今まで気づきませんでしたが、この時期にフユイチゴというキイチゴが赤く熟します。
子供と「かくれんぼ」をしていて隠れていたら、足元に真っ赤に熟しておいしそうな実を見つけ、食べてみました。甘酸っぱいとの資料が多いのですが「甘」はあまりなく「酸っぱい」という感想です。
野性味のある自然の恵みの味がしました。
アケビ、ヤマグリ、むかご、コシアブラ、タラノメなど森の恵みは、スーパーで売っている野菜や果物に味ではかないませんが、不思議と、とても心を満たしてくれます。
4歳の娘の感想は「おいしい!」ともっと食べたがっていました。