「ラーバンの森里山樂校~森と水と命~」開催しました。(2013年6月2日)

参加者30人(子供15大人15) スタッフ7人  合計37人

 自然の中で大人も子供も思い切りすごし、色々な事を学び・体験できる機会があったらいいなと思い、「自然樂校」のような事をやりたいと考えていました。

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これまでなかなか取り組めずにいたのですが、今回「い・ろ・は・す“地元の水”応援プロジェクト2013年度キャンペーン寄付金」をもとに、皆様のご協力のおかげで開催する事が出来ました。

緑のリレープロジェクト(以後みどリレー)で毎月整備している里山を利用し、子供やその親たちと一緒に自然の大切やすばらしさを学ぶきっかけになればいいなあと考えていたので、これでみどリレーの整備活動もさらに大きな意味を持ち始めました。
みどリレー活動に興味を持たれた方は、里山整備の実践活動にもぜひ参加してくださいね。

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今回の目標はとにかく、「森の中を歩き、五感を使い、自然を感じる事」でした。
今まで素通りしてしまっていた場所も、じっくり観察しながら歩いてみると、鳥の声が聞こえてきたり、小さな虫に出会えたり、今まで見落としていた小さな幼木や花にも出会えます。
落ち葉が堆積した腐葉土の匂い、柔らかい土の感触、木々の間から差し込む太陽の光や風、木の肌や葉っぱの触り心地など新鮮なものが多くあったと思います。

 

天気予報では晴れなのに、朝から雨が降り始める不安定な天気でどうなる事か心配していましたが開催時間が近づくにつれて回復し、始まってみれば汗ばむような暑い一日となりました。
自己紹介の後は森の散策をしました。
木の名前を覚えるのではなく、木の名前の調べ方をみんなで学びました。
参加者は森の中をじっくり見てゆくにつれて目が慣れていき、小さな木の実や、虫を見つけてはこれは何だろうと図鑑をてらし合わせながら調べていました。


森の最深部はみどリレーのちょっとしたアドベンチャーコース。
足元は整備されていますが、大きなコナラが雪の重みで根こそぎ倒れていたり、ミョウガや葉ワサビ、タラの芽・コシアブラの木など山菜も多くあります。
「来年は山菜の時期の春にもやりたいね。」という声もありました。

 

11:00頃「おやつだよー」のスタッフの声に子供たちは森ということもお構いなしに勢いよく走って集合。
ちょうどおなかを空かしていたので、みんなすごい勢いで食べていました。
「もうすぐ昼ごはんだから少しにしてね~」の声もむなしく、ほとんどの子たちはあっと言う間に平らげてしまいました。
「吉村農園さんのサツマイモ」や「きっちょんどんの豆腐」を使い、かめばかむほど、サツマイモや豆腐の味が広がるおいしいクッキーでした。

 

お昼ご飯はまずは「薪ひろい」からスタート。
みんなが少しずつ集めた木の枝を使いかまどでご飯を炊きました。
わずかな薪があれば、お米はすぐに炊けます。
火を止めるコツは湯気が水蒸気から煙になった瞬間!!
においもおこげのにおいに変わります。すかさず火から外せばあと10分ほど蒸らします。
米粒一つ一つしっかり立って噛むほどに甘みがでて本当においしいごはんでした。
二升炊いたのですが、全部なくなりました。

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お昼のメニューは、森からの湧き水で育てたお米をかまどで炊いたご飯、自家製野菜・自家製みそのお味噌汁、自家製野菜のサラダ、おけら牧場のだし巻き卵、おけら牧場の搾りたての牛乳と生卵。デザートは、長田さんのメロン、吉村さんのウリ。
参加者みんなで持ち寄った旬の食材のお昼ご飯でした。(参加者での食糧自給率90%以上!)
生産者が見えている食材は食べていて楽しいですね。

 

午後からは、まず牛の乳しぼり体験しました。

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大きな牛にドキドキしながらも、みんな上手に乳しぼりをしていました。
その後は田んぼと小川で水質調査と生き物調査。

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数日前にドジョウが見かけたのでぜひ捕まえたかったのですが無理でした。
ヤゴやタニシ、カワニナ、カエル、ゲンゴロウ、ザリガニなどがいました。

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そして、シマヘビが現れみんな大騒動!
何人かはシマヘビをつかまえようと田んぼのあぜを走り回っていました。
とれた虫たちを持ち帰り家で飼育したいという子も何人かいました。
あとは、元の場所に返しました。
また雨がポツリポツリと降ってきて撤収しました。

 

最後の感想会の時間。
子供たちは楽しいスイッチが入ってしまい、森の中でみんな走り回っていて誰も集合してくれません。

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そこで二回目の「おやつだよー」とスタッフが声をかけると、みんなログハウスに集まり、テーブルの前にきちんと整列しました。
おいしいおやつの力は偉大だと感じました。

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今度は長田さんのプリンスメロンを使ったゼリー。

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あっと言う間に食べ終えてお代わりをする子が何人もいました。

感想会での意見は今後に生かさせていただきます。

 

「第一回ラーバンの森里山樂校」は、い・ろ・は・す“地元の水”応援プロジェクト2013年度キャンペーン寄付金により開催しました。

 

<事務局より>

皆様ご参加ありがとうございます。
今回「ラーバンの森里山樂校」はちょうど「い・ろ・は・す“地元の水”応援プロジェクト」の申請書を書きながら事務局として今後何をしようか考えていた時に、ひょこっとあらわれた山崎洋子さんが「ドイツで見てきたような里山保育・学校やりたいのだけど協力してくれないかな?」の一言で始まりました。
みどリレーでは、これまで里山の整備は続けてきたのですが、環境教育まではなかなか手を出せずにいました。
以前地球の未来を考える環境シンポジュウムで「大人にゴミを捨ててはいけないと言っても無理です!子供たちに伝える事が長いようで一番近道です。」という話を聞いて、みどリレーの活動を今後どのように伝えて行こうかと考えていました。
森のスパンは長く、里山を維持管理し、森を元気に保つために木を切って更新させて、次に薪やほだ木として使えるようなるのに15~20年かかります。
もしかしたら今回参加してくれた子供達もあと15年・20年たってから、スタッフとなり一緒に活動を続けてくれるかもしれません。
それはきっと楽しいことだろうなと思います。
その時やっと子供の頃何をしたか理解できるのかも知れません。
そしてそれが、環境と暮らしをを考える上で一番近道で最高の答えになるのかもしれません。

「ラーバンの森里山樂校」では非日常的なイベントを行ってゆくのではなく、ここでの体験や経験を活かし普段の暮らしに自然を意識する事に繋げていってもらいたいと考えています。
「森と水と命」これらの大切さや素晴らしさを少しでも伝えて行ける場に皆さんでしてゆきましょう。

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