第1回 里山保全・森づくり人材養成講座 開催(2)!

いよいよ始まった「第1回 里山保全・森づくり人材養成講座」! 刻々と開始時間が近づくにつれ 県外からは愛媛県、愛知県、東京都の3名 県内は福井市、三国町×2名、計6名の参加者が集いました。 開会式・オリエンテーション 10:00~11:30
開会のあいさつ(鈴木隆史)
講座概要 三国湊緑のリレープロジェクトが目指すもの(山崎一之)
『プロジェクトX よみがえれ日本海!ナホトカ号重油流出 30万人の奇跡』鑑賞 ナホトカ号重油流出事故から学ぶ~ボランティア活動から見えるもの(長谷川啓治)

それぞれ異なる経歴と関心から参加希望した6人と みどリレーの抱いている思い。 スタート時点では異なるそれぞれの前提条件を 近づけるのが、オリエンテーションの役割です。 まずは、越前松島水族館の館長を務める鈴木さんのあいさつから!

『イルカのラボちゃん』の著者である、鈴木館長。 生きものへの温かな眼差しでかかれたこの絵本は みどリレーのスタート地点である、1997年のナホトカ号重油流出事故で 館内に流入する油から生後間もない子イルカを救出した経験が綴られています。 事故をきっかけに、地域の自然環境とボランティアに対する認識が芽生えた三国から みどリレーは始まりました。 続いて「みどリレーの目指すもの」について、山崎さんから。

環境保全や循環型社会という言葉が登場するはるか昔から まさにそんな生活を営んでいたのがお百姓さん。 その手によってつくりあげられた二次的自然、里山は 肥料・燃料源であっただけでなく、多様な生物の住処であるとともに 大気・水質浄化など多くの機能をもつものですが 手入れされなくなれば、その機能は失われてしまいます。 そして現在、森へ入る人の高齢化、若者の都市流出、ライフスタイルの変化などにより 地域の自然環境は荒れたまま放置され、三国ではこれに松枯れの被害が加わって 景観は痛ましいほどに破壊されてしまいました。 大変な労力を必要とするのに、お金にならない森の保全。 地主さんは手を出しません。その一方で、森の荒廃は海の荒廃をも連鎖させていきます。 誰がこれを止めるのか。 気づいた人がやり始めるしかない。 重油で汚れた海にバケツをもって飛び込んだのも 地元の漁師や海女さんでした。 ここへ各地からボランティアが集い、バケツリレーが開始され 海は奇跡的に青くよみがえったのです。 海と森が出会う風景、豊かな地域環境を 沢山のボランティアとつくりだすこと。 そして自然と親密な関係を結ぶ地域の人たちが ちゃんと食べていける社会を築くこと。 みどリレーの目指す先にあるものへ地道に進んでいく一歩は 今踏み出されたばかりです。 そして、長谷川さんからは 「ナホトカ号重油流出事故から学ぶ~ボランティアから見えるもの」

6人の参加者が固唾をのんで見入った 『プロジェクトX よみがえれ日本海!~ナホトカ号重油流出 30万人の奇跡』。 そこには、全国からの押し寄せた大勢のボランティアで混乱する会場を コーディネーターとして走り回った10年前の長谷川さんの姿がありました。 それまで持っていた地位や社会関係が組みなおされ 大会社の社長も、フリーターの青年も、小学生の娘も みんな一人のボランティアだった重油回収現場。 「そんなことは無理だ」という思いこみから解き放たれ 「何とかできるんじゃないか」、「もしかしたらやり遂げられるんじゃないか」 というエネルギーに溢れていたボランティア本部。 それまで社会に位置づけられていた「私」が崩れたとき そこに残った丸裸の自分に何ができるのだろう? それを探しだし、自らの意志で行動を起こしていくのが、ボランティア。 どんな時でも、誰にでも、その人だからこそできることが、必ずある。 それは、どれほど小さな力と思えようとも 何もないところから掴みだしたからこそ代え難い輝きを放ち 社会を動かす確かな力となることを、ナホトカボランティアは明らかにしました。 同時にボランティアって難しいもの。 たとえば、やりたいことをやりたいようにやってもボランティアだろうか?

現に、ひどい荒天で中止が宣言されても波をかぶりながら重油回収する若者がいました。 そのとき、長谷川さんはこう問いただしたそうです。 自分は、日本海をよみがえらせるためにボランティアに来ている。 ただ重油を回収することが君の目的なのか、と。

日常とはまるで違った毎日の中で、降り注ぐように迫ってくる様々な選択肢。 混乱を切り抜ける道標となった、「よみがえれ日本海!」の思い。 汲めども尽きぬ経験をもちながら、媚びることも、奢ることもなく まっすぐに語られた長谷川さんの言葉は、参加者の皆さんに届いたのでしょうか。 その応えは、今日から始まる3日間が雄弁に物語っていました。 それは、ナホトカの経験が、みどリレーへと引き継がれた瞬間でもあったのです。 つづく

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