「ここのみかんは3つの太陽で育っている。
1つめは空の太陽。 2つ目は海に反射した太陽。 3つ目は段々畑の石垣に反射した太陽。」

対岸に九州を望み、穏やかな宇和海が眼下に広がる。
山の斜面をたくさんのみかんの木々が覆い尽くしている。
そんな絶景を背にして源さんが言った。

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カルナのジェラートの中でも立ち上げ時からの定番メニューの一つ。
「矢野源一郎&洋子さんのみかん」
このみかんは、愛媛県八幡浜市真網代の矢野さんの搾りたてのみかんジュースで作らせてもらっています。
私が矢野さんの所に初めて訪れたのが20年以上前。
当時、いきなり押しかけた私を温かく迎え入れてくれ、家族のように接してくれた矢野さん。
12月のみかんの収穫シーズンには、朝起きてみかん山に行き、夕暮まで。。。
美しい景色のみかん山で食べた洋子さんのお弁当は格別で、今でもその味は忘れていません。
もちろん、デザートの捥ぎたてのみかんの味も。

「やまと(←私の名前です)。美味しかろう!」
源さんの誇らしげな表情とその言葉が今でも心の奥に焼き付いています。
毎日、朝早くから夕暮れ時までみかん山に通い、みかんの木々の手入れをして収穫を迎える。
大小の形の異なる石を丁寧に積み上げて作られた石垣は先人たちの血と汗の結晶。
たくさんの誇りと強い意志、そして大きな愛情でみかんを作り続ける源さんの姿が当時の私の農家のイメージを大きく変えてくれたことに感謝しています。

私の中で源さんと洋子さんの作るみかんは日本一。
そんなみかんのジュースを使って作るCARNAのみかんジェラート(シャーベット)は日本一!!!だと自分でも自負しています。(言いすぎですかね…?^^)